PHOENIX
そう、数年前、動かしていたロボットの名前がPHENIX。
当時は稼ぎ続けてくれたんだろう。これをまた運用すればいいんじゃないかい。
いま考えるとね、PHOENIXには、ずいぶんとおかしなことをやらせてしまっていたように思う。頭を使ったよなぁ、ぼくって、おもしろいアイデアを思いついたもんだなぁって。自己満足でもあった。なかでも一番わるいのは、カーブフィッティング漬けにしたことだ。いまはもう、PHOENIXを使いたいとは思えない。
ところで、ロボットって、どんなロボットであってもカーブフィッティングによって、バックテストは好成績となり、実際の運用でも3ヶ月程度なら、運がよければ、それだけでなんとかなるだろう。しかし、それじゃぁ、柔軟性や堅牢性のない、もやしのようなロボットとになるだろう。
PHOENIXは、ロボットが利益を生み出し続けるという興奮をぼくに与えてくれた。そのうえ、多くの教訓をぼくに残してくれたのだ。その経験と教訓を生かして、カーブフィッティングとは無縁の堅牢な「年金ロボット」を作ろうとしているのだ。
PHOENIX、ありがとう。