相場の原理
【 まじんの相場仮説 】
① 相場は不規則に上下を繰り返している
② 一度動いたらある程度継続する
③ 動きに大きな方向性が生まれることがある
④ ①②③以外に法則性はない
⑤ 相場はゼロサムを維持するように絶えず調整される
うえの相場に関する仮説は、2013年7月にぼくが考えたものだ。今もこの考えは変わっていない。
相場には法則性があるのかないのか。この法則性ということばの解釈も人によって違ってくる。
相場への関わりや理解の低い人ほど、法則性はないという考えが強い傾向があるように思う。そしてすぐにランダムウォークという単語がでてくるのだ。
ぼくについていえば、うえの仮説をみればわかるように完全な法則性などはないと考えているが、不完全なものはあるとみる。だからこそ、テクニカルを学ぶのだし、ロボットを作るのだ。
相場にはコインを投げるよりもはるかに優位性のある方法が必ず存在している。なぜ法則ではなく方法なのか。 誤解がないようにここでは方法ということばを使おう。しかし、考えてみてくれ、その存在する方法はいったいなにをあてにすればよいのだ。相場ではつねに勝てる人がいる。コインを投げているわけじゃない。利益を挙げつづけるロボットが存在するのだ。
かれらの方法とはいったいなにをあてにしているのだ。そうだ、あてにしている法則があるから勝てるのだ。すくなくとも法則の定義をこのようにするかぎりは法則は存在するのだ。勝てないから、わからないからといって、この法則を否定すべきではない。
さて、⑤をみてほしい。思考実験だ。あくまでもね。
ここに高勝率と高収益率を誇るロボットがあったとしよう。このロボットがあまりに優れているので、相場に参加する90%の人たちがこのロボットを使うことにしてしまった。
そのスーパーなロボットははたして稼げるのだろうか。もちろん稼げるはずはないのである。ゼロサムなのだからね、お金がわいてでてくるわけじゃない。いったい、そのとき相場はどのように変貌するのだろうか。興味深い。
最後に、ぼくが相場に対して真摯であることを宣言しておきたい。
ぼくは、為替相場で大儲けしたいとは思っていない。
ぼくは、為替相場がギャンブルだとは思っていない。
ぼくは、お金が好きだから為替相場に向かうのではない。
ぼくは、為替相場で楽をしたいとは思っていない。
ぼくは、為替相場で努力して一流の仕事を残した人々に敬意を表する。
ぼくは、慎ましやかな生活で満足だ。相場によってお金を残す代わりに仕事を残したい。
これがぼくだ。(ああ、わかったよ、いい人だね)
いや、ぼくはかなりわがままで自分勝手な人間だ。もちろん、FXで大儲けをしたいという人を非難する気持ちはない。人は人、ぼくはぼくだ。ぼくは自分が何者なのかをわかっているというだけの話なのだ。