My Best 3 Books in 2013
今年もぼくは多くの本を読んだ。そして今年もそろそろ終わりを迎えそうな時期になった。そこで、今年ぼくが読んだ本の中からベスト3を選んでみることにしたのだ。そのベスト3がこれだ(下の画像)。
この3冊を見ると2013年におけるぼくの興味の対象がハッキリするだろう。今年、読んだ本は数多いがそのうち、ぼくに決定的な影響を与えた本が上の3冊というわけだ。この3冊はどれも何度も繰り返して読むべきだと思っている。
まずは「システムトレード 基本と原則」だが、数多く読んだ FX 書籍の中で一番ぼくを納得させた本がこれなのだ。説明はそれだけで十分だろう。:P
「Programming in Lua」は、Lua の素晴らしさを理解させてくれるよい本だと思う。Lua の開発者自らによる解説ということもあり完成度の高い解説書となっている。今年は Lua のほかに、Python と JavaScript の本を複数読んだがこの本に敵う本はなかった。
ぼくにとって楽しむべきプログラミング言語としては、Haskell や Scala、Io などがあるが、自分の応用分野のための実用言語として、Lua、Python、JavaScript がある。そのぼくの応用分野とは、その対象が主にテキストデータであり、そしてもう一つとしてウェブがある。
ウェブのなかでも主にクライアントであるため必然的に JavaScript が必要となる。選択の余地がないのだ。JavaScript は言語マニアのぼくにとって望ましいとはいえない言語なのである。しかし、いまや JavaScript は C言語と共に最もメジャーな言語となった。誰にとっても学んで損のない言語といえる。
Lua は JavaScript に似た言語ともいえるが、JavaScript に比べ仕様がよく練られており完成度が高く穴もない。ぼくは、JavaScript を嫌でも避けられない言語と位置づけ、自分が好んで使う実用的主力言語として Lua か Python を選ぼうとしている。
マニアっけを押さえて常識的に判断するなら Python を選ぶべきだとはわかっている。皆さんには Haskell でも Scala でもなく Python を選んでほしい。決して騙されたということにはならないだろう。自信があるよ。
Ruby を知っていて、そちらがよいという人は Ruby でもいいだろう。素晴らしいプログラミング言語だ。しかしぼくのお勧めは Python だ。Python は学習者にとってとてもスケーラブルだからだ。初心者にとって、最初に学ぶ言語としても優れ、上級プログラマにとってもまったく不満のない言語といえるのだ。
Lua が初心者に向かないかといえばそうは思わないが、ちょっとだけクセがあるともいえる。それよりも、ぼくが Lua をお勧めしにくい一番大きな点は、書籍が少ないということだ。これは大きなことで、Python ならば 複数の書籍の中から自分にとって理解しやすいものを選ぶことができるが、Lua では実質的に2冊しかない。(全部で4冊あるが実質的には2冊と思う)入門書は1冊だけだ。それで入門できなければ他の道がないのだ。
もし、スクリプト言語を今から覚えようとするなら、選択肢は Python、Ruby、Lua の3つだと思う。ぼくは Perl もとても好きだが、今からわざわざ選ぶことはないと思う。一番間違いがない選択は Python だと思う。Python か Ruby が使え Lua を知らないという人がいれば、ぜひとも Lua を学んでみてほしい。
プログラミング言語が好きなんだね。どうも無意味に長くなってしまった。
さてさて、ようやく「肉への慈悲」についてだ。この本に付いている帯には「美術史上最も重要な書、ついに邦訳なる!」とある。うまいこというもんだ。
実はこの本は3日かけて読み終えたばかりだ。その気になれば1日で読めるほどわかりやすくおもしろい本だった。 読む前は、難解な本へ取り組むつもりで構えていたのだが、拍子抜けしてしまった。装丁についていえば、一枚一枚のページが厚く、全体的にもゴージャスでその値段に納得する本だった。
ところで、1975年の初版の原題は「Interviews with Francis Bacon」で、1980年の第二版では「現実の残酷さ」という邦題が加えられ、この「肉への慈悲」は第四版になるようだ。
内容? そうね、ぼくは非常に満足した。Bacon とぼくには共通点があると感じたよ。(ベイコンだったりベーコンだったりするのが嫌なので Bacon と書くことにする)
Bacon については、数年前に横浜の美術館で Bacon の絵を観た。それがきっかけで書籍「磔刑」(たっけい/画像左)を買ったが読まないままなくなってしまった。それが Bacon への基点となった。
そしてこの10月も終盤を迎える今、「BACON画集」(画像中央)と「芸術新潮」(画像右)を注文した。BACON画集は英語テキスト版なら3,000円ほどで手に入るが、日本語テキスト版の中古本(元の定価は1,500円)を8,000円で購入することにしたのだ。ある程度難解な解説が予想されるので、多少無理をしてでも日本語版がよいと思った次第だ。
10月24日仏滅「肉への慈悲」を読み終わり、映画「愛の悪魔」(原題:LOVE IS THE DEVIL)を観終わった。
そして直ぐに「BACON画集」と「芸術新潮」を注文した。これが、ぼくの Bacon への取り組みの始まりなのだ。
DVD「愛の悪魔」は Bacon に興味がなければなにがなんだかだろう。ただ、Bacon の愛人ジョージをダニエル・クレイグが演じていたのでちょっと驚いた。なぜか無修正なので、ダニエル・クレイグのペニスが写っていたよ。ゲイの人は必見かも。
ぼくがアートに関心を持ち始めたのは20代の頃からだと思うが、具体的に美術館巡りなどを始めたのは10年ほど前からのことだ。
数年前に Bacon の絵を観てから興味をもったが、こんにちまで眠った状態だったわけだ。そして、2013年10月になって長い冬眠から覚め、ぼくは Bacon に向かい始めた。
ブログを始めるときには、思いもよらなかった。だから「年金ロボットをめざして」というタイトルにしたのだ。果たしてぼくはテーマを増やしてしまったようだ。ウェブとロボット、英語とアートをめざして行くことになったわけだね。
英語は道具に過ぎないから挙げないとして「ウェブとロボットそしてアート」ってことか(ブログのタイトル変えたほうがいいかも)。これ以上増えたら、まとめようがないからね。ここで打ち止めにしようね。
ぼくは「肉への慈悲」を読んだあと、美術史全般を学びたくなった。ぼくはいったいどこに向かうのか..わからなくなった。:P