画家と庭師とカンパーニュ
もう弁解はしないよ。フランス映画を観た。二度目だ。「画家と庭師とカンパーニュ」(原題:Dialogue avec mon jardinier、意味は「わたしの庭師との対話」)2007年制作、2008年日本公開、監督はジャン・ベッケル。
この映画は好きだね。とてもね。
ぼくも歳を取ったもんだね。若者にはちっともおもしろくない映画かもしれない。
フランスの美しい田園風景の中、老年にさしかかった男二人が見出した友情を、温かくもせつなく描く(wikipedia)という映画だ。
ぼくはフランス映画はそれほど好きじゃないと思っていたが、これこそがフランス映画というのなら、もっとフランス映画を観てみたい。
この映画には至るところに感じさせられるものがあった。人生や友情、どう生きるか、理屈なんかじゃなく、感じることのできる映画だ。
それがどれほど感じられるかは、その観る者の人生の深さそのものだろうと思う。
大袈裟にいえば、ある種の哲学書を映像にしたともいえる作品だ。
若者にこの映画は勧めない。しかし、定年が近いような方には観てもらいたい映画だと思います。