Molanis Strategy Builder
約束どうり、Molanis Strategy Builder の概要を紹介しよう。
【 Molanis Strategy Builder - http://www.molanis.com/ 】
NoProgra とおなじく Java で開発されており、これもおなじく MACアドレスによるプロテクトがかかっている。価格も NoProgra とおなじく 149.99ドル(USD)だ。プロ版と呼んでいる。
そのほか、MQLコードを出力できない、スタンダード版がある。69.99ドルだ。別売りとして、Technical Indicator Builder のプロ版が 64.99ドルで、スタンダード版が 29.99ドルだ。
うえの画像が Molanis Strategy Builder の外観で、画像のようなダイアグラムでロジックを作ることができる。かなりわかりやすいツールである。
それぞれ目的をもつブロックをコネクタでつないで、それぞれのブロックにパラメータをあたえ、EA 全体を完成させる。
まずは、家のアイコンであらわされる STARTブロックだ。
この STARTブロックは、つねにダイアグラム(Trading Diagram)のはじめになければならない。STARTブロックに設定するパラメータとしては、以下に示す3つのグループがある。
a. 共通設定
b. トレーディング設定
c. マネーマネジメント設定
うえは、その設定画面だ。ちょっとみにくいので、つぎに内容の拡大を示す。
これらの設定項目が、STARTブロックのパラメータとなる。すべて説明したいが、めんどうすぎるので割愛する。
つぎは、TAブロックだ。
TAブロックでは、よくしられたインジケータをつかって取引条件(Trading Conditions)を作ることができる。
うえのような選択ボックスからインジケータを選んだり、比較のための条件(Comparison Options)を選んだりすることができる。
つぎは、TA+ブロックだ。
TA+ブロックは、TAブロックとどうようの目的だが、メタトレーダ変数を使用することが可能だ。これによって、最適化された強力な EAの作成が可能となる。
メタトレーダ変数は、したのような MTVARアイコンで作成する。
ここでいうメタトレーダ変数とは、EAのインプットタブに表示されるもので、バックテストでの最適化のための変数としても使用できるものだ。メタトレーダ変数は、TA+ブロックで使用が可能だ。
つぎは、ロジックブロックだ。
ロジックブロックには、ANDブロックとORブロックがある。
ANDブロックは、ロジックブロックに先行する複数のTAブロックのすべてが成立するときにかぎり、そのさきのブロックに進むことができる。
ORブロックは、ロジックブロックに先行する複数のTAブロックのひとつ以上が成立すれば、そのさきのブロックに進むことができる。
ロジックブロックは、ダイアグラムを制御する重要な役割をもつ。
つぎは、注文実行ブロックだ。
BUYブロックで買い注文、SELLブロックで売り注文を実行する。
注文実行ブロックでは、必要ならば通貨ペアを選択したり、ロットサイズ、S/L、T/P、トレーリングストップなどの指定が可能だ。
つぎは決済ブロックだ。
決済ブロックには、CLOSE LONGブロックとCLOSE SHORTブロックがある。
CLOSE LONGブロックでは、指定された通貨ペアのすべてのロング・ポジションを決済し、CLOSE SHORTブロックでは、指定された通貨ペアのすべてのショート・ポジションを決済する。
つぎは、時間制御アイコンだ。
時間制御アイコンによって、かなり細かい時間制御によるトレーディングが可能だ。詳細は省略させていただく。
最後は、ENDブロックとコネクタだが、説明は不要だろう。
ダイアグラムの最後には、かならず ENDブロックが置かれる。
コネクタは、ブロックをつないで処理の流れを制御する。
解説の最後に、すこしだけ複雑なダイアグラムの例を示そう。
全体的な印象としては、かなり使えるツールではないだろうかというものだ。
Molanis Strategy Builder は、10日間の試用が可能(NoPrograは5日間)なので、ロボット(EA)を作ってみたい人は、挑戦してみてはいかがだろう。ちなみにぼくは、Molanis の使用経験はない。
このツールについては、英語の障害も少ないと思うし、日本製のツールよりも優れていると思う(あくまで私見)ので、採用する開発ツールの検討対象になると思う。
おつかれさま。