99 BASIC のすすめ(3)
ぼくが BASIC を使ったのは 30年以上前のことだ。
グラフィックス処理がほとんどだったので、それ以外の機能は知らないままなのだ。それで長い年月を経て今、ガラパゴスBASIC に接してみて実におもしろく感じている。そりゃ、職業プログラマがガラパゴスBASIC を仕事で使うなんてことはありえないだろう。だけど、趣味のプログラマが Java なのか? C++ なのだろうか。ほかの何よりも簡単と言える 99 BASIC は注目に値すると思うよ。
ところで、ぼくは AWK が好きで生きているあいだは使い続けるだろうと思う。しかし、AWK は DOSプロンプトで使うツールでファイルのハンドリングが多少面倒。それを 99 BASIC で便利にできそうだ。99 AWK なんていうツールを作ってみようか。と思わず考えてしまうほど 99 BASIC は便利じゃないだろうか。
99 BASIC はツボを押さえた機能が追加されているので使いたくなるのだ。このツボとは、アプリケーションを作って提供する立場のツボと言うことだ。
① program.b99 をダブルクリックすることで 99BASIC を起動し program.b99 を読み込み実行できる。この機能があることでプログラムファイルを簡単に実行できる。
② program.b99 に必要であれば中身を見られないようにプロテクトをかけることができる。これは、99 BASIC で作ったプログラムを利用者が間違って変更してしまう事故を防ぐことができるし、中身が見えたらつまらなくなってしまうゲームの秘密を守ることができる。重要な機能だ。
③ ファイルのドロップを 99 BASIC の画面(ウインドウ)で受け取ることのできる機能がある。この機能があることで、Windows時代にあっても 99 BASIC で使いやすいプログラムを作ることができるということなのである。ぼくはこの機能に注目した。
この ①②③ の工夫によって、ガラパゴスBASIC を現代でも使いやすい開発ツールにしていると思うのだ。
AWK が今でもその代替えできないほどの便利さによって多くのファンを持つように、99 BASIC もキラーアプリによって、そのよさを示すことができれば、AWK と同じような地位を得られたとしても不思議ではないとぼくは思っている。これは 99 BASIC だけのことではなく、①②③ の機能を持つガラパゴスBASIC ならばすべてについて言えることだろう。
ただし、今のところ ①②③ の機能を持つガラパゴスは 99 BASIC だけのようだ。