SXM Scheme
今回も、まじん規格(Windows + 日本語)に適合する Scheme を紹介する。
【 SXM - http://www.malgil.com/sxm/ 】
SXM は、IEEE/ANSI 標準に適合し、R5RS に完全対応し、Chez Scheme v6.0 と SRFI 0、6、8、9、11、16 の多くの機能をサポートしているとのことだ。
ただし、ながらくアップデートされていないので、今、わざわざ取りあげるのべきなのかという迷いはあるところだ。しかし、R6RS を好まない人にとっては R5RS のままであることはメリットでもあるだろう。それに、ご覧のとおりシェル上での日本語入出力に問題はない。
下にまた改めて、まじん規格(というほどのものではないけど)の Scheme リストを対応規格(R5RS、R6RS など)と共に掲載する。
① Schluessel (R5RS) http://schluessel.sourceforge.jp/index.html.ja
② Racket (R6RS) http://racket-lang.org/
③ Kawa (SRFI) http://www.gnu.org/software/kawa/
④ Mosh (R6RS) http://code.google.com/p/mosh-scheme/
⑤ Ypsilon (R6RS) http://www.littlewingpinball.net/mediawiki-ja/index.php/Ypsilon
⑥ Scheme 48 (R5RS) http://www.s48.org/
⑦ SXM (R5RS) http://www.malgil.com/sxm/
とはいってもベースとした規格だというだけで、R5RS 対応の処理系であっても一部 R6RS 対応を始めているものもある。Racket などは R6RS を越えた拡張をおこなっている。
なお、番外だが、HandyScheme は R5RS にほぼ対応とのことだ。
実は今回、Babbage(http://homepage1.nifty.com/~skz/Entry/babbage.html)もインストールしてみたのだ。Babbage は Racket に近いような実行編集環境を持っていて、更に日本人が作った Scheme であり期待をしたのだが、日本語の入力で固まってしまうので、もう少し経ってからまた再評価することにしたのだ。Babbage は Scheme エンジンとして Simple という Scheme を使っていたが、現在は Normal という Scheme に切り替え中で、R7RS-small 仕様とのことだ。
また、Gambit(http://dynamo.iro.umontreal.ca/wiki/index.php/Main_Page)もインストールしてみようとしたが、ノートンに止められたのでやめることにした。ノートンの警告はナンセンスともいえるが「ノートン様のいうとおり」という経験も何度かしているので今回はパスした。
実は、Babbage に対しても警告されたが「黙れ」とインストールしたら固まったというわけだ。日本語を使わなければ良いのだが、(display "ああああああああああ") としただけだよ。最後の「あ」のあとの「")」が入力できなくなってしまった。Babbage をリスタートするほかはなくなってしまった。
なんでぇ?