魔術師をめざして

魔術師を目指して、相場・数学・プログラム言語を研究しています。

東天の獅子

面白れぇ小説だ。作者は、夢枕獏
夢枕獏と言えば、若い頃、魔獣狩りを全巻読んだ。
確か、痛みを感じることができない、美空と言う登場人物が好きだった。
鼻腔は、痛みへの憧れの表情を見せる。誰でも、自分に無いものには憧れるものだ。
その後,餓狼伝を読んだ。これも、面白れぇ話だ。

今、東天の獅子は、まだ、木村が主人公の時期だ。
木村というのは「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか
という書物に出てくる木村である。
東天の獅子は、ある日本人がブラジルに渡り、ブラジル人に柔術を伝え、
それが後に、バーリトゥードゥ(何でもあり)になるのである。
その創成期の話だ。
そう、ぼくは格闘技が好きだ。
現代では、五味孝典と青木真也が好きだ。
彼らの試合は、youtubeで観られる。
是非、一度、観てくれ。

ぼくのバーリィトゥードゥとの出会いは、
第1回、UFC大会で、ホイスグレーシーを見たのが始まりだ。
何でもありの無差別級の大会だ。狂犬として有名な、極真空手の選手が、
素手による顔面へのパンチで相手選手は血だらけの中、
ホイすだけは無傷で、次々と勝ち抜いていく。そして優勝した。
今でも、その大会の英語版のDVDが手に入るはずだ。
ところで、
ホイスの兄に、引く孫グレイシーという男がいた。
この男は善戦無配という記録を持っていた。今考えると、
それは当然で、ヒクソンは、何でもありで、勝つ技術を、知り抜いていたのだ。

あるとき、UWFの舟木が、ヒクソンと戦うときがあった。
舟木はタップ(参った)をしないと宣言していた。
それを、テレビで観ていたぼくは、「舟木、タップをしないのか」
と、独り言。試合は、ヒクソンチョークスリーパーで勝ちとなった。
舟木は宣言通り、首を絞められても、参ったは、しなかった。
失神したので、レフリーストップとなった。
もし、腕を折られてもタップしなかったろう。
ぼくは熱くなった。

相場だって、努力と経験の蓄積により、勝つ方法を知り尽くした人間に、
楽して儲けたいため努力をできない人間が勝つはずが無いのだ。