wxBasic 雑感
wxBasic 2.8 に添付のドキュメントを見たが、 David Cuny が書いたものじゃないようだね。Klaus Scharr 2006 とある。wxBasic 2.8 版自体も Klaus Scharr(名前からするとドイツ人か)という人がモディファイしたんだろうか。そのモディファイしたソースは公開していないようだね。David はどこに行ってしまったのだ。:P
まぁ、この辺りはなにやら wxBasic の運命というものを感じるね。それに wxBasic 2.8 はドキュメントと内容が一致しない部分もあるようだ。
使えると確認できた機能から使っていけばよいだろう。wxEditor という大きなアプリケーションが作れるのだからその実用性に心配は不要だと思う。
最悪、David が残したソースコードはあるからなんとかなるだろう。とぼくは思うことにした。 また、時期を見て Klaus Scharr にコンタクトしてみようとも思っている。いよいよぼくはドイツ人になるほかはないのか(冗談だから)。
しかし、その前に目の前に今ある wxBasic 2.8 を使ってみようと思っている。それにしても、世界中を見渡せば他にも掃いて捨てるほど Basic があるというのに、なぜ、wxBasic に拘る必要があるのか。
今までぼくは本当に数多くの Basic を試してきたが、外国製で日本人が使えると思った Basic はそれほど多くはない。もう一度そのリストを挙げてみると、 PureBasic、IWBasic、thinBasic、FreeBasic、AutoIt、wxBasic、RealBasic、とこんなところだ。
このうちフリーウェアを選んでみると、thinBasic、FreeBasic、AutoIt、wxBasic ということになる。このうち GUI の記述形式が一番易しくて美しいのが wxBasic なので、いろいろ問題はあれど、ぼくは wxBasic に執着しているというわけなのだ。そんな遊んでいる余裕などないんだよ! という人には、AutoIt がある。お勧めだ。
上の画像は wxBasic に付いている wxMines を Linux で動かしたもの。右の画像は windows 7 で動かしたもの。
そのソースコードは、無駄な改行を覗くと 560 行くらいだ (コメント含む)。wxWidgets のおかげもあってソースコードを読むのが苦痛ではない。
wxBasic は wxWidgets のラッピングのなかで最も易しく使いやすいものだろう。ドキュメントが充実していないのが残念だが、それでも wxBasic は魅力的だと思う。
また、wxBasic 2.8 では wxAUI(wx Advanced User Interface)に対応しており、そのサンプルプログラムがソースコードで公開されている。ソースコードが公開されているといっても wxBasic 以外ではなかなか見る気にもならないものだが、wxBasic ではその易しさから追いかけてみようと思わせる。それは大きな魅力だと思う。
【 wxAUI Sample Application for Windows 】
【 wxAUI Sample Application for Mac】
10年の月日を経て、今ごろになって、この Basic 言語に取り組もうと思ったのも不思議な縁だと思う。
このちょっと危うくも魅力的な Basic をあなたも試してみませんか。
http://www.wxbasic.net/downloads