運の扱い方(序章)
「マーケットの魔術師」を読み始めた。この本は、何人もの魔術師たちのインタビュー集のようだ。中には、投資に失敗して無一文を何度か経験した者もいる。その後、3万ドルを投資し、8000万ドルを手にした魔術師もいる。これには勇気を与えられる。大失敗して、無一文になったとしても、3万ドル程なら、お金がない誰にだって死にで死にものも狂いになれば、用意できる。そこから80000万ドルだ。
ぼくにも数少ないが、投資の経験がある。最初5千万円を投資したが、紆余曲折あり、最終的に、1億5千万円のリターンを得た。ここで経験したことは、大きかった。ちなみに、このうち7千万円ほどは使ってしまった。
これを、運がよかったと言ってかたずけてしまうのは、違うように思う。確かに運の良い悪いはある。しかし僕は、この運というものは、上手に扱うことができると考えているんだ。運の波は誰にだって均等にやってくると考えるとよい。不運も同じだ。これらへの対処には、技術と心構えが有効なはずだ。線パオ魔術師たちも、そう考えているようだ。
結論を言っておくと、運には、ある種の扱い方(法則)が、あるのではないかと思っている。
ところで、ぼくのある知人が、市場(例えばFX市場)はランダムウォークであるとよく主張していた。それに、「大数の法則」という言葉をよく口にしていた。その割に、彼は、ロボットを自作し販売していた。ぼくには、その姿勢が理解できなかった。ぼくは、テクニカル信者であるが、運(確率)の介入は避けられないとも思っている。またところで、世の中の連続事象は、微分方程式で記述することができ、初期値が分かれば、方程式を解くことができる。しかし、いくつかの事象には、方程式に、確率項が入ってくる。確率項の関数は、一般に不連続関数なので、通常の積分(リーマン積分)はできない。ブラックショールズ方程式も正にそれで、伊藤積分って代物が必要になる。今回は、まとまりなく、思いつくままに書いてしまったが、今後まとめていきたい、まじんくん、無理に書かなくてもいいんだよ。書くときは、トレードの役に立つことを頼むね。