魔術師をめざして

魔術師を目指して、相場・数学・プログラム言語を研究しています。

予測の達人③

自分の才能を生かし、相場への予測能力を強化する
ことを最初の段階の目標にした。これは、タートルズの教えへの
挑戦とも言える。何度か述べたが、タートルズは、相場の予想を
禁止している。その理由は、100%の予測は不可能であり、
できないことをできると思い込むことで、大きな損失を
生む可能性があると言う論理からだ。
確かに、そのような思い込みが危険なことは同意する。しかし、
相場は理性の戦いでもある。戦う前から、理性を自ら弱めることは、
不合理だ。だから、強すぎる自己制限は、寧ろ戦いを不利にする。

タートルズによる予測の禁止は、数学における排中律の禁止を思い出す。
排中律は、非常に強力な数学における基礎的公理だ。
排中律とは、、Pを任意の定理とするとき、「Pまたは、Pでない」と言う定理の
ことだ。当たり前に思えるこの定理は、誰しもが、
中学生の頃から便利に使ってきた定理なのだ。しかし、数学者
ブラウザー一派は、排中律は、人間の論理としては
強力すぎる⁂と言う理由で、排中律を禁止した数学を作ることにしたのだ。
実際に、排中律の無い数学で、従来の排中律のある数学体系全体が構築できる
ことを証明したのだ。

⁂強力すぎると言う理由:
排中律を適用する対象が、有限集合の場合は、
そのすべてを調べつくせば、集合全体として、
排中律が正しいかが検証できる。だから、これは人間的な論理だ。
しかし、無限集合の場合はどうだろう。無限個ある物をすべて
調べつくすことは人間には不可能だ。従って、排中律は、人間の論理ではなく、
神の論理なのだ。だから、人間は、安易に、排中律を使うべきではないと言うのだ。
しかも、排中律を無くしても、数学を構築できることは、証明された。
しかしだ、数学とは無限を研究する学問なのだ。
苦労さえすれば、原理的には、何とかなると言われても、
排中律という強力な武器を取り上げられ、知性を制限されては、
常に新たな発見を求められる数学において、クリエイティブな発見が、
阻害される原因ともなりかねない。これでは、本末転倒なのだ。

つまり、タートルズにおける「予測」とは、数学における「排中律
なのだ。トレードにおける「100%の予測」のみを悪と
すればいい。
確率を意識した「予測」は、寧ろ積極的に使うべきなのだ。
実際、タートルズだって、可変のエッジの上で、予測を細かく、
制御しているはずなのだ。
相場のエッジは、高々80%だと言われている。
いいのだ。😹は80%のエッジを目指し、予測の達人になってみせると、
宣言する。