Perl に死す
ぼくは勧めないね。今更 Perl を学ぶことを。
職業プログラマを目指す人が学ぶべきスクリプト言語は Python だよね。
Python はやがて世界標準スクリプト言語の地位をえるのではないだろうか。ぼくも学んだよ、大昔と最近にね。
じゃ、Ruby は?
Ruby は素敵な言語だと思うよ。Ruby on Rails なんて飯の種もあるしね。そもそも、職業プログラマならば言語なんて選んでいられないよ。必要な言語は直ぐに学び直ぐに使う。
ぼくのような個人の言語愛好家の場合はどうなんだろう。
世界が Python を選ぶことはわかっている(いた)。えっ、わかっていないだって。そりゃ、鈍すぎるよ。そんな事情もありぼくは最近 Pyhton を改めて学び直したのだ。これからもその知識は生きていくことだろう。
またぼくは、20年前に学んだ C++ 言語をもう一度学ぼうとしている。だって全然身に付いていないんだから。しかし学んだあとも C++ を使うつもりはない。Python も C++ も書くことがないのに読むために学んだというものになりそうだ。
実は Python は使うつもりだった。しかも相当入れ込んでね。でも、書いてみると、ちょっとね、楽しくないんだ。でもね、Python は素晴らしい言語だと思う。将来のある人は他を差し置いてこれを学ぶべきだろう。
でね、考えてみたらぼくには将来なんてないんだよね。まぁ、無理をしないで、Perl に死すべきじゃないのかってね。しかし、ぼくが Perl を学んだのは Python や Ruby が世のなかの中心になったあとなんだ。昔から Perl を使っているから、Perl と一緒に滅んでいこうってわけじゃない。
それでも、古い人間だからか、ぼくが馴染むことのできる言語は大体において古い。
APL、Perl、Basic、Lisp、Prolog といった具合。APL や Lisp、Prolog などは、ぼくにとっては実際に使う局面がないので、残るは、Perl と Basic ということになる。
ぼくのメインアプリケーションはテキスト処理なので、これには必然性があるのだ。ぼくに必要な機構は、文字列関数、ヒアドキュメント、正規表現、連想配列、といったものだ。これがないと困る。
じゃ、Perl じゃないかってことなんだけどね。
ぼくが本当に好きなものは、数学的美しさを持つもの。APL、Haskell、Erlang、Scala、Lua、なんかだ。えっ、Lua も? そう、ぼくにとっては Lua も美しい。
で、結局、こんなふうにカテゴライズできるだろう。
① 使わなくても必要な言語: C/C++、Java、Python
② 憧れや趣味で学ぶ言語: APL、Haskell、Erlang、Scala、Lua など。
③ 好まなくとも避けられない言語: JavaScript、PHP
④ 実際に使う馴染んだ言語: Perl、Basic
そういえば、Java も昔、学んだね。でももういいや。Python は使い始める可能性はあると思う。PHP は嫌いじゃないしむしろ好きだよ。最新仕様を最近学び直して好きになった。でもそれほど使わないだろうから今後も体に馴染むということはないだろうね。だから ③ に入れておいた。
で、最初に戻って、ぼくは勧めないね。今更 Perl を学ぶことを。
Python がいいだろう。そういえば確か Perl は、ハッカーが学ぶべきプログラミング言語に入っていたね。 でも、ハッカーになるような人はぼくなどがあれこれいう必要はなく、Perl を知るだろう。
だからなにを学ぶべきかを迷っている人には Python だ。
老兵は Perl に死す。