最後の数学
ぼくが、最初に好きになった数学は、高校時代に出合った、微積だった。無限級数も好きになった。
特殊相対論が出たころには、流行りに乗って、微分幾何学を学んだ。勿論独学だ。
社会人になるころには、ロジックと集合論に夢中になった。イリノイ大学の竹内外史さんの影響だ。
じつは、ぼく、大手企業に入社したのだが、そこの上司に、「君は数学なんかに夢中になってるからダメなんだ」と言われたんだ。それで僕は会社を辞めて、外資系の会社に入った。
そして、数年で、年収は一千万を超えた。
ぼくを侮辱した上司を遥かに超える収入だ。
これも、数学の力のおかげだと感じている。
一流大学の数学科の学生でさえ、難しいとされる数学を自分だけの力で、自分のものにしたという自信のおかげだと思っている。それがなければ、何千人もの前で、コンピュータ・テクノロジーの講演などできなかったろう。
ところで、どうもぼくは、数学の分野をまたいで、追求してしまう癖があり、その後は、数学基礎論に向かうこととなる。
更にその後は、元々、微積好きのぼくは、超準解析や、関数論に手を出す。それからは、代数系に手を出し、ガロア理論を学ぶ。
同じく、そのころに、「すごいhaskell楽しく学ぼう」を読んだ。
確か、3か月くらいかかった。初めての概念が多く、時間がかかってしまった。
で、年を取った今、圏論の本を読んでいるが、圏論とは、数学の数学だと、著者は言う。だとすれば、圏論は、ぼくが辿り着くべき数学なのだろうと思う。
そういうわけで、圏論の本を買い込んでいる圏論の創始者、
マックレーンの本も買いかけたが、特に難しい本だ、という風評を目にして、怖気づいて、購入を見合わせたところだ。
で、
代わりに評判の良い「ベーシック圏論」という本を買った。
圏論は、嘘か誠か、haskellの深い理解のために、必要なものと、多くの人が思っているようで、であれば、ぼくにも必要なわけだ。
haskellと圏論の関係をちゃんと述べた、本には、ネットを含め、まだ、出合ったことがない。ぼくは、それを知りたいし、諸君の中のhaskellファンも同じだろう。
もし、わかったら、自慢気に、ここに書くだろう。きっと。
fannmo